あすへ。の会 趣旨書


 「あすへ。の会」は、高機能広汎性発達障害(高機能自閉症やアスペルガー症候群等の発達障害)のある子どもを持つ親が集まって発足した会です。
 
一口に「広汎性発達障害児」といってもさまざまで、その子どもたちにどういう支援が必要かということは、一概に言えるものではありません。

しかしながら、回りの人たちにこの子たちの持つユニークさを理解してもらえれば、きっとその能力を発揮して、自立していける子どもたちだと信じています。

ところが「発達障害」というのは目に見えない障害でありますし、その上、知的には遅れがないため、回りの理解を得るということは、大変困難なことであります。

子どもたちの多くはトラブルメーカーとなり、孤立してしまいます。または、からかいやいじめの対象となり、不登校になってしまう子どもも少なくありません。

「あすへ。の会」は、それぞれの地域で一人で悩んだり苦しんだりしてきた広汎性発達障害児やその親が集まり、発足しました。親も子も楽しく参加でき、仲間と関われることを大切に、みんなで活動しています。

仲間を得た私たちは、子どもたちに対する理解を深め、また、回りの人たちにも理解していただくための勉強会を行い、子どもたちがそれぞれの地域でみんなの中で自立して暮らしていけることを目指します。


                                                                          平成16年2月22日